時間が流れることを怖がらないこと

復職してちょうど1カ月が経った。

今は17時までの勤務を始めて、受け持ちも持つようになった。

重症の患者さんも受け持ててる。

私が看護をするうえで大切にしていること。

患者さんを自分の家族と同じように大切にすること。

どんな人であっても、その人の人生があって、その人のことを大切に思う人がいて、その人の好きなもの、かんがえがあって。

同じ人なんてひとりもいないから。

快適に過ごしてもらうこと、家族と会えない分気持ちの面でもサポートしてくこと、患者さんの痛みを同じようには体験できないけど、軽視しないで理解していくこと。

あとは、退屈な入院生活を少しでも楽しく感じられるように関わりを重視すること。

効率を求めたら、必要なところだけ観察してケアすることがいいとはわかっているけど。

時間をかけてでも、ちゃんと患者さんと関わりたい。

特に今は、やっと復帰できて看護ができてるってありがたさがあるから。

もちろん亡くなっていく患者さんもたくさんいるけど、最期に関わる人間として、責任をもってお看取りしたい。

ルーチンとか、流れ作業とか、お金のために仕事をするとか、そんなの大嫌い。

そんな私を馬鹿にする看護師ももちろんいるだろうけど。

まだ本調子じゃなくて、仕事はすごい疲れるよ。

うちに帰ったら夕飯もたべずに朝まで寝ちゃったり。

自分の時間は全然持ててなくて、休みの日にほっと一息つける感じ。

あ、でも変わったのは朝の目ざめ。

こんなにすっきり目が覚めるんだっておどろくほど、まいあさ早く起きれてる。

今までがおかしかったんだな、きっと。

だから朝の時間は充実してて、仕事前に勉強したりゲームしたり本読んだりしてる。

まさか自分がこんな生活をできるなんてね。

すごく幸せ。

今の先生に会えてよかった。

治療してもらえてよかった。

まだ残る症状はあるけど、すごくすごく幸せを実感してる。

家族で過ごすこと、友達を遊べること、すきなものができたこと。

完璧じゃなくていい、段階を踏んで成長していけばいいって思えるようになったこと。

調子がいいもんで、受診の頻度も2週間に1回になった。

認知行動療法も受けるから、どっちみち病院自体には毎週行かないといけないけどね。

薬に頼らずに自分の歪んだ考えを修正して、再発を予防していきたい。

もうあのつらい日々には戻りたくない。

前は、時間が流れることが怖かった。

何かをしていても、なんの意味も感じられなくて。

なんの実にもならない、っていつも思ってた。

でも今は、どんなに小さなことでも意味があって、貴重な体験だって思ってる。

ゲームだってそう。

読書ももちろんそう。

受かるかわからない試験の勉強も、合否に関係なく私の知識の一部になるって思えてる。

生きていくうえでムダなことなんてなにもないんだって思ったら、生きるのが少しらくになった。

今の目標はスマブラを極めること(ガードをちゃんとできるようになること)

テトリスの技術を身に着けること

公認心理師の勉強を進めること

たくさん本を読んで知識を増やすこと

YOUTUBEをみてムダ(かもしれないけど楽しい)知識を身につけること

これって目標かよ!!ってものがたくさん混じってるけど、これが新しい私の考え方。

なんでも貪欲に楽しみたいよ。

時間が流れたときに、くだらないことでもいいからたくさんいろいろな経験をしてきたって思えるように。