うつ病は皮のむけたトマト、もしくは
今日は朝気分よく目が覚めた。
ごきげんで、今日は調子すこぶるいいから午前中は日光をたくさん浴びて用事を済ませに歩く!
と母に張り切って宣言した。
その数分後。
産後で情緒不安定な姉が母にけんかを売り、私にも飛び火が。
「なにもしないくせに」「アパートに帰れ」
姉は昔から自由で、他人に迷惑をかけることを厭わないタイプの人。
だからいつも母の休みにはおいっこを連れて実家に帰って、そんな姉に対し母はよく「来てくれるのはうれしいけど、こっちにいろいろ任せっきりだし、片付けもしないし、たまには自分の休みもほしい」とぼやいていた。
姉は「ずっとこの子(おいっこ」と2人でいたら疲れちゃうから」と言っていたから、母においっこを会わせたいという親孝行よりは、自分の負担を減らしたいと思っての行動だったんだろう。
そんな自由な姉だからきっと数分後には私に向けた言葉なんて忘れている。
私も私で、そんな姉には慣れっこだし、なにも気にしていなかった。
…はずだった。
でも、姉の言葉を聞いたとたん、自然に涙が止まらなくなって、過呼吸になった。
いつもならなにも気にならない程度の言葉のとげだったのに。
まるで皮のむけたトマトの中身みたいだな、と自分のこころのことを思った。
そんなわけで姉の放ったそれだけの言葉で私は気力を奪われ、散歩に出る支度をすることにさえ体力をつかえないほど疲れてしまった。
起きていることに疲れてふとんの中で丸まる。
パソコンを開く元気も、youtubeをみる元気も、本を読む気力もなくただただ天井を眺め固まっていた。
動きたい。散歩に行きたい、支度しないと。
今日のわたしには大切な任務があった。
まゆマスカラを、メルカリで発送しなければならなかったのだ。
購入してくれた方は、もうまゆマスカラがなくなってしまうので…とコメントで言っていた。
それは、暗に即日発送してくれというアピールなのではないか!!
どうしよう、わたしが今日メルカリを出しに散歩に行かなければ、たぶん彼女であろう人は、眉毛のない生活を強いられるほど困ってしまうかもしれない…。
わたしは葛藤した。
彼女に、まゆマスカラを、届けたい…。
でもからだが鉛のように重い。
活力がなくて力が入らない。
なんどか再起を目指したけど、結局かなわず、夕方までの時間をなにをするわけでもなく無駄に寝転がって過ごした。
こんなに簡単な言葉で傷ついていたら、仕事復帰なんてできるんだろうか。
看護師の仕事はハードで、患者さんからやつあたりされることもある。
ひどいときには、認知症の患者さんから「おまえが死んだら私はうれしいわあ!!はっはっは」「死ねーはやく死ねー」と大声で怒鳴られたこともあった。
それでもかわして強いこころで対応することが求められるのに。
このまま皮のむけたトマトの心のままだったらどうしよう。
人と関われなくなっちゃうじゃないか。
ただただ不安がつのった。
引きこもっていたら、足のいらいらむずむずの症状が出てきて、つらさに悶えるはめにもなった。
先生にもすでに相談している、錐体外路障害か、レストレスレッグ症候群かどちらか鑑別のついていない症状。
この症状は、ヘタをすると希死念慮より辛かったりする。
頓服を飲んでも効いた気がしなくて、ひたすら転がっていた。
夕方になっておいっこの大きな泣き声で目を覚ます。
いつの間にか寝ていたようで、足の症状も消えていた。
いつも寝るとなくなってる症状。
何が起きたかと階段をおりていくとどうやらおいっこが玄関の外の階段で転んで前歯と唇を階段にぶつけてしまったらしい。
あわてふためく姉と母。
おいっこの口からはだらだらと鮮血が出ていた。
とりあえず止血しようよ。
そこはとりあえず看護師である。
(絶賛休職中ではあるが)
泣きわめいてるけど出血元が分からないからとりあえずティッシュで止血した。
全員を病院に送り出したあとには生まれたばかりのめいっこが残され、めいっこの面倒を見ながらみんなが帰ってくるまでに家事を済ませることを目標に用事を済ました。
少し寝たことで、気力も抑うつも回復してきていた。
おいっこはたいしたことなくて、明日歯医者にもう一度行ったら受診終了らしい。
うつ病なのに、どこまでも姉には振り回されるのか。
我が家で私に気をつかってくれるのは母だけ。(たまに過剰なこともあるけどきっとそこは心配してくれてるんだろう)
とりあえず今日は疲れ果てた。
最後のとどめにまたアカシジア。
もう眠るしかない。
イライラがとまらなくて、なにもできない。
文章書いてるけど。
セロトニン散歩は今日もできなかった。
また明日、がんばろう。
もう疲れたよ
頑張っても電池切れで動けなかったり、へんな症状出たり。
わたしもふつうに生きたいよ。
ちょっとこれ続くようなら違う世界に逃げてしまうかもしれない…。
苦しい。つらい。消えたい。
なんで?どうしてわたしだけ?
ずっと人を傷つけないように気をつけて、困ってたら助けたいって思いながら生きてきた。
うまくいかないときももちろんあったけど…
もういやだよ、この病気疲れたよ。
わたしがなにをしたっていうの、
嫌い嫌い嫌い